日本の人口推移とがん死亡状況|医師求人ランキング
がん特集(日本の人口推移とがん死亡状況)。日本の人口推移とがん死亡状況について厚生労働省、国立がん研究センター等のデータをもとにまとめました。「死亡・出生・婚姻・離婚 2016年推計数」、「日本人の死因ランキングTOP10」、「部位別・がん死亡数&死亡率(男・女)」
日本の人口推移(死亡・出産・婚姻・離婚)
日本の人口は、125,252,000 人(平成27年10月1日現在推計)です。将来、人口減少傾向にあり、2060年には総人口が9000万人を下回り、高齢化率は40%近い水準になると推計されている。
※出典:総務省「国勢調査」及び「人口推計」、国立社会保障・人口問題研究所
まず、日本の人口がどのように変化しているのかを死亡数、出生数、婚姻数、離婚数で見てみましょう。
死亡・出生・婚姻・離婚 2016年推計数
【死亡・出生・婚姻・離婚 2016年推計数】
約10年前に死亡数が出生数を逆転してからその差が広がっています。2016年(平成28年)で約31万5千人の人口自然減(過去最大の減少幅)。また、出生数は統計を取り始めた1899年以降、初めて100万人を割り込んだ。
- 死亡数:1,296,000人
- 出生数:981,000人
- 婚姻数:621,000組
- 離婚数:217,000組
日本人の死因ランキングTOP10
日本人の死亡原因のトップ10は下記のようになります。
日本人の死因ランキングTOP10 (2015年)
※出典:厚生労働省 人口動態統計 2015年
※グラフと表は当サイト編集部で作成
日本人の死因の中でがんは突出して多く、2位の心臓病と約17万4千人も差があり、死因の28.7%を占めております。
主な死因別の死亡率(人口10万対)
■死亡率(人口10万対)
(右上から)
- 悪性新生物(がん):293.5
- 心疾患(高血圧性を除く/心臓病):157.0
- 肺炎:95.4
- 脳血管疾患(脳卒中):91.1
- 老衰:60.1
- 不慮の事故:31.1
- 自殺:19.5
- 肝疾患:12.5
- 結核:1.7
出典:厚生労働省 人口動態統計2015年
1947年〜2014年までの67年間のデータで、死因別の死亡率を年次推移を見てみると、悪性新生物(がん)は、1981年以降、死因の第1位となってからさらに死亡率がアップしているのがわかる。
※5位の老衰はグラフに記載されていません。
部位別・がん死亡数&死亡率(男性)
男性の部位別がん死亡数(2014年)と部位別がんの死亡率・年次推移(1955年〜2014年)を見てみましょう。
【男性】部位別がん死亡数(2014年)
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」
【男性】部位別・がんの死亡率の年次推移
出典:厚生労働省 人口動態統計2015年
【男性】部位別・がんの死亡率の年次推移
- 2014年(平成26年)
- がん死亡数:218,397人
- がん死亡率(男性人口10万対):357.8
部位別・がん死亡率(男性人口10万対/2014年)
※高い順・グラフ参照(肺・胃・大腸・肝)
- 肺がん:86.0
- 胃がん:51.6
- 大腸がん:42.9
- 肝がん:31.5
- 膵がん:26.9
- 前立腺がん:18.9
- 食道がん:15.8
- 白血病:8.0
- 肺がん:1993年(平成5年)に胃がんを抜いてトップとなり、死亡率はその後も右肩上がりでアップ。
- 胃がん:1968年(昭和43年)がピークでその後は横ばい傾向。
- 大腸がん:2007年(平成19年)に肝がんを抜いて3位になり、その後も死亡率はアップ中。
- 肝臓がん:1995年(平成7年)頃から横ばいになり、その後少し減少傾向にある。
部位別・がん死亡数&死亡率(女性)
女性の部位別がん死亡数(2014年)と部位別がんの死亡率・年次推移(1955年〜2014年)を見てみましょう。
【女性】部位別がん死亡数(2014年)
出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」
【女性】部位別・がんの死亡率の年次推移
出典:厚生労働省 人口動態統計2015年
【女性】部位別・がんの死亡率の年次推移
- 2014年(平成26年)
- がん死亡数:149,706人
- がん死亡率(女性人口10万対):232.5
部位別・がん死亡率(女性人口10万対/2014年)
※高い順・グラフ参照(大腸・肺・胃・乳房・肝・子宮)
- 大腸がん:34.6
- 肺がん:32.4
- 胃がん:25.5
- 膵がん:23.8
- 乳がん:20.6
- 肝がん:16.1
- 子宮がん:10.0
- 白血病:5.1
- 食道がん:3.0
- 大腸がん:2003年(平成15年)に胃がんを抜いて死亡率トップになり、その後もアップ中。
- 肺がん:2007年(平成19年)に胃がんを抜いて2位になり、その後も死亡率はアップ中。
- 胃がん:1968年(昭和43年)頃ピークで、その後グラフのように徐々に減少し、ほぼ横ばい傾向。
- 死亡率がアップ中:大腸がん、肺がん、膵がん、乳がん
- 緩やかにアップ中:子宮がん