医大・医学部の区分
全国の81の医大・医学部をその歴史・政策から7つのグループに分けることができる。今回は、その各グループ〜主要大学の病院収入についてまとめました。
国公立大学の区分
まずは、国公立大学の区分からです。国公立大学は4つのグループに分けることができます。
【旧帝大】7大学 ※( )=医学部を設立した年
東大(1877)、京大(1899)、九大(1911)、東北大(1915)、北大(1919)、阪大(1931)、名大(1939)
【旧制医科大】7大学(1922〜1923年に医専から昇格)
新潟大、千葉大、岡山大、金沢大、熊本大、長崎大、京都府立医科大
【旧制医専】医専⇒大学に昇格
東京医科歯科大、横浜市立大、群馬大、弘前大、信州大、鳥取大、徳島大、神戸大、広島大、山口大、鹿児島大、岐阜大、札幌医科大、福島県立医科大、名古屋市立大、大阪市立大、奈良県立医科大、三重県立医科大、和歌山県立医科大
【新設大】1970年代に地域医療を拡充
筑波大、秋田大、旭川医科大、山形大、愛媛大、浜松医科大、宮崎医科大、滋賀医科大、富山大、島根大、大分大、佐賀大、高知大、山梨大、福井大、香川大、琉球大 etc.
私立大の区分
私立の医学部、医大については3つのグループに分けることができる。
【旧制医科大】(私立医学部御三家)
慶大、慈恵大、日本医科大
【旧医専】9大学
順天堂大、昭和大、東京医科大、大阪医科大、久留米大、岩手医科大、関西医科大、東邦大、東京女子医科大
【新設大】1970年代に17大学許可
北里大、帝京大、杏林大、川崎医科大、愛知医科大、聖マリアンナ医科大、埼玉医科大、金沢医科大、兵庫医科大、藤田保健衛生大、獨協医科大、福岡大、東海大、近畿大、自治医科大、産業医科大、防衛医科大 etc.
主要大学の病院収入
続いて、主要大学の附属病院収入(年間売上金額)について、旧帝大7大学と慶大について比較してみました。
■大学附属病院収入 (旧帝大7大学と慶大の比較) 単位:億円
出典:各大学・病院HP /グラフと表は当サイト編集部で作成
※平成26年度の病院収入の多い順にソート
※慶応大学:慶應義塾大学病院
※東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学=大学附属病院
※北海道大学:北海道大学病院
※東北大学:東北大学病院
※九州大学:九州大学病院
平成26年度の病院収入で比較すると、慶應義塾大学病院の病院収入がトップで約555億円、2位が東京大学大学医学部附属病院約463億円で約92億円もの差があることデータからわかる。これは、平成22年度の差額(約77億円)よりさらに15億円増えている。
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