医師の勤務実態調査（医師の働き方改革）

厚生労働省医政局「医師の勤務実態及び働き方の意向」
調査対象：全国の医師約10万人（回収済：15,677人）
調査実施日：2016年12月8（木）〜14日（水）
発表日：厚生労働省医政局 2017年4月6日

回収数
・医師調査票：15,677件
・医療施設票： 3,126件

勤務形態
・常勤医師：10,738人（69.4％）
・非常勤医師：1,949人（12.6％）
・病院・診療所の開設者：2,501人（16.2％）
・未回答149人

診療科別の長時間勤務順のトップ３は下記のとおりです。
・診療＋診療外：（１）救急科（２）外科系（３）臨床研修医
・当直・オンコール：（１）産婦人科（２）救急科（３）麻酔科

逆に当直・オンコールの時間が短かった順だと下記のようになった。
・（１）放射線科（２）精神科（３）内科系

男性（常勤勤務医）：週60時間以上は27.7％
男性勤務医（常勤）の場合、グラフを見ると約40時間〜約60時間の間が多く25％ラインを超えている。

女性（常勤勤務医）：週60時間以上は17.3％
女性勤務医（常勤）の場合、グラフを見ると約40時間〜約50時間の間が多く約30％になっている。

男性勤務医（常勤）20代は診療＋診療外が週57.3時間。当直・オンコールは18.8時間（うち待機時間が約16時間）

女性勤務医（常勤）20代は診療＋診療外が週53.5時間。当直・オンコールは13.0時間（うち待機時間が約12時間）

男・女医師年代別勤務時間（週）の比較
男性勤務医（常勤）20代と女性勤務医（常勤）20代
・診療＋診療外：男性勤務医が週3.8時間長い
・当直・オンコール：男性勤務医が週5.8時間長い

（参考）労働基準法32条
医師の勤務時間の実態をこれまで見てきましたが、長時間勤務の医師が多いことがデータから読み取れます。ちなみに労働基準法32条には次のように定められています。

（１）使用者は、労働者に、休憩時間を除き1週間について40時間（特例措置対象事業場においては44時間*）を超えて、労働させてはならない。

（２）使用者は、1週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き１日について８時間を越えて、労働させてはならない。

*特例措置対象事業場
特例措置対象事業とは、次の事業を営み、且つ、常時使用する労働者（パート・アルバイトを含む）が10名未満のものを指します。
病院、診療所等の保健衛生業、商業（卸・小売業）、理・美容業、倉庫業、映画・演劇業、社会福祉施設、接客・娯楽業、飲食店等。

出典：総務省行政管理局 電子政府の総合窓口（e-Gov）

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