外来医師多数区域（二次医療圏）

外来医師多数区域ランキング（２次医療圏）

ここでは、厚生労働省の外来医師偏在指標データをもとに二次医療圏（全国・東京）で外来医師が特に集中しているエリアについて見ていきたいと思います。

目次一覧

【外来医師多数区域】
一般的な医療サービスを提供する二次医療圏で、外来を担当する医師の数が多いとされる区域の事。

【外来医師偏在指標】
各地域毎における外来医師の多数と少数の区域を把握するための指標の事。

【外来医師偏在指数】
（標準化診療所医師数）÷（地域の人口÷10万×地域の標準化受療率比）×（地域の診療所の外来患者対応割合）

参照データ：厚生労働省第30回医師需給分科会（平成31年3月22日）、厚生労働省第28回医師需給分科会（平成31年2月18日）他

都道府県が病院・診療所の病床の整備を図るにあたって設定する地域的単位のこと。（医療法第30条の4）

身近な医療を提供する医療圏で、医療法では規定されてはいないが、保健所や介護保険制度等との兼ね合いから、原則的には市区町村を単位として設定されている。

一般の入院に係る医療を提供する区域で、全国に335（2020年9月時点）設定されている。複数の市区町村で構成。

最先端、高度な技術を提供する特殊な医療を行う医療圏で、都道府県の区域単位として設定。

出典：Wikipedia、厚生労働省医療従事者の需給に関する検討会

全国の外来医師多数区域ランキング（二次医療圏）を見てみましょう。
※グラフは上位２０位まで、表は上位３０位まで掲載。

全国外来医師多数区域ランキング（２次医療圏）

順位	都道府県	二次医療圏域名	指標値
	全国	全国	106.3
1	東京都	区西部	178.5
2	東京都	区中央部	174.2
3	和歌山県	和歌山	163.6
4	東京都	区西南部	162.9
5	長崎県	長崎	154.6
6	京都府	京都・乙訓	152.5
7	福岡県	久留米	148.1
8	奈良県	奈良	145.2
9	鳥取県	西部	145.0
10	群馬県	前橋	144.8
11	徳島県	東部	144.0
12	福岡県	福岡・糸島	143.5
13	愛媛県	松山	140.2
14	香川県	東部	138.4
15	大分県	東部	138.3
16	岡山県	県南東部	137.7
17	熊本県	熊本・上益城	136.5
18	鹿児島県	鹿児島	135.5
19	和歌山県	御坊	134.7
20	佐賀県	中部	133.3
21	広島県	広島	132.8
22	宮崎県	宮崎東諸県	132.0
23	長崎県	県央	131.5
24	東京都	北多摩南部	129.0
25	大分県	中部	128.8
26	東京都	区西北部	128.7
27	長野県	松本	127.8
28	兵庫県	神戸	127.4
29	長野県	大北	127.4
30	島根県	出雲	127.1

※出典：厚生労働省第30回医師需給分科会（平成31年3月22日）
※外来医師偏在指標（精査中）
※グラフと表は当サイト編集部で作成

東京都の外来医師多数区域ランキング（二次医療圏）を見てみましょう。

東京都の外来医師多数区域ランキング（２次医療圏）

※出典：厚生労働省第30回医師需給分科会（平成31年3月22日）
※外来医師偏在指標（精査中）
※グラフと表は当サイト編集部で作成

東京都の2次医療圏の中で特に外来医師偏在指標値が突出しているのが、1位：区西部（178.5）、2位：区中央部（174.2）、4位：区西南部（162.9）に外来医師が集中しているのがデータから読み取れる。
※下記の市区町村名をご参照ください。

二次医療圏名	市区町村名
区中央部	千代田区・中央区・港区・文京区・台東区
区南部	品川区・大田区
区西南部	目黒区・世田谷区・渋谷区
区西部	新宿区・中野区・杉並区
区西北部	豊島区・北区・板橋区・練馬区
区東北部	荒川区・足立区・葛飾区
区東部	墨田区・江東区・江戸川区
西多摩	青梅市・福生市・羽村市・あきる野市・瑞穂町・日の出町・檜原村・奥多摩町
南多摩	八王子市・町田市・日野市・多摩市・稲城市
北多摩西部	立川市・昭島市・国分寺市・国立市・東大和市・武蔵村山市
北多摩南部	武蔵野市・三鷹市・府中市・調布市・小金井市・狛江市
北多摩北部	小平市・東村山市・清瀬市・東久留米市・西東京市
島しょ	大島町・利島村・新島村・神津島村・三宅村・御蔵島村・八丈町・青ヶ島村・小笠原村