医療訴訟件数・診療科別（１）

診療科別・医療訴訟件数（１）｜医師求人ランキング

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前回は、医療訴訟の新受件数、既済件数の年度別推移～診療科別の医療訴訟件数を2年間（平成18年と平成20年）のデータを比較しました。今回は、診療科別の医療訴訟件数を6年間（平成17年～平成22年）のデータでさらにその推移を詳しく見ていきたいと思います。

■診療科別・医療訴訟件数の多かった5科目
診療科別医療訴訟件数の表１
※出典：最高裁判所資料　表は当サイト編集部で作成
このページでは、医療訴訟件数の多かった、内科、外科、整形・形成外科、産婦人科、歯科の５つの診療科目についてまとめました。

■医師賠償責任保険
医療事故により発生した賠償責任を補償するための医師賠償責任保険が販売されており、訴訟件数の増加に伴い需要が増えてきている。特に勤務医が個人で医師賠償責任保険に加入する人が増えているようです。

診療科目別で最も医療訴訟既済件数が多かった内科の6年間のデータを見てみましょう。

■内科の医療訴訟既済件数（平成17年～平成22年）
内科の医療訴訟件数グラフ
※出典：最高裁判所資料　グラフは当サイト編集部で作成

内科の医療訴訟の既済件数は、平成17年の265件から平成20年の228件まで毎年減少し、その後少し増加に転じている。新受け件数と合わせてその後のデータも見守りたいと思います。

診療科目別で2番目に医療訴訟既済件数が多かった外科の6年間のデータを見てみましょう。

■外科の医療訴訟既済件数（平成17年～平成22年）
外科の医療訴訟件数グラフ
※出典：最高裁判所資料　グラフは当サイト編集部で作成

外科の医療訴訟の既済件数は、平成17年の257件から徐々に減少傾向にあるのがデータからわかる。内科と同様、その後の件数について新受件数と合わせてチェックしたいと思います。

続いて、3番目に医療訴訟既済件数が多かったのは、整形・形成外科です。

■整形・形成外科の医療訴訟既済件数（平成17年～平成22年）
整形・形成外科の医療訴訟件数グラフ
※出典：最高裁判所資料　グラフは当サイト編集部で作成

整形外科・形成外科の医療訴訟の既済件数は、6年間のデータで見ると全体的に減少傾向にあるものの、平成22年は少し増加に転じている。

次は、医師1000人当りにおける訴訟件数が最も多かった産婦人科の医療訴訟既済件数の6年間データです。

■産婦人科の医療訴訟既済件数（平成17年～平成22年）
産婦人科の医療訴訟件数グラフ
※出典：最高裁判所資料　グラフは当サイト編集部で作成

産婦人科の医療訴訟の既済件数は、上記の6年間のデータで見ると平成18年161件をピークにその後、減少し、90件前後を推移しているようです。ちなみに、前回調べた、全体の新受件数のピークは平成16年で1110件でした。

5番目に医療訴訟既済件数が多かったのは歯科です。

■歯科の医療訴訟既済件数（平成17年～平成22年）
歯科の医療訴訟件数グラフ
※出典：最高裁判所資料　グラフは当サイト編集部で作成

歯科の医療訴訟の既済件数は、平成17年から平成19年まで増加し、その後、一旦減少して約70件を推移している。

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