救急医療の現状について
日本の救急医療の状況と医師求人状況について、当編集部の視線でまとめてみました。
日本全国の救急車の出動件数は、年間590万件(平成25年)を超えて過去最高になっています。総務省の報道資料から詳細数字を見てみましょう。
◎救急出動件数等(平成25年)
年間出動件数:591万5,956件 (対前年比113,501件増)
◎救急出動件数のうち特に多い種別
・急病(373万3,215件、63.1%)、
・一般負傷(85万1,215件、14.4%)
◎埼玉県の救急医療の例(2012年)
・埼玉県の年間救急搬送数:250,126人
【収容不能理由】
1位:手術中/患者対応中(3,259件)
2位:処置困難(2,962件)
3位:専門外(2,796件)
4位:ベッド満床(2,728件)
5位:専門医不在(305件)
出典:埼玉県消防防災課・平成22年データ
埼玉県は人口10万人当たりの医師数が全国一少ない県です。
救急医療についてあるメディアでは、「県立の救急告示病院数を増やす必要性がある。」と警鐘を鳴らしている。
救急車搬入患者について
救急車受け入れ件数が多い病院 BEST10(2014年)
病院名 (受け入れ件数) 都道府県
- 湘南鎌倉総合病院(13,603件)神奈川県
- 国立国際医療研究センター病院(11,942件)東京都
- 横浜市立みなと赤十字病院(11,916件)神奈川県
- 苑田第一病院(10,655件)東京都
- 福岡徳洲会病院(10,270件)福岡県
- 札幌東徳洲会病院(10,185件)北海道
- 都立墨東病院(9,879件)東京都
- 春日井市民病院(9,860件)愛知県
- 岡崎市民病院(9,632件)愛知県
- 岸和田徳洲会病院(9,613件)大阪府
【参考データ】
慶應義塾大学病院
救急科が診療した救急車搬入患者数は、年々増加傾向にある。
- 2012年 7,028人
- 2011年 6,967人
- 2010年 3,540人
- 2009年 3,352人
- 2008年 3,579人
※他の診療科が診察した患者数は省略。
※2011年5月より救急車搬入患者は全て救急科が診療する体制(ER24時間体制)になった。
出典:慶應義塾大学病院HPより
救急医療機関の施設数と告示状況
救急医療体制の各施設数の年次推移比較
- 初期救急:休日夜間急患センター
- 二次救急:入院を要する医療施設
- 三次救急:救命救急センター
※出典:厚生労働省データ(平成20年〜24年)
初期救急と三次救急医療機関の施設数は、毎年着実に増加している。二次救急医療機関の施設数は、平成24年には減少しており、今後、地域によっては救急医療体制が課題のところもある。
救急医療機関の告示状況(平成24年)
◎病院は3,890施設(前年対比:24施設減少)
病院(国立167、公立754、公的347、私的2,722)
◎診療所は375施設(前年対比:8施設増加)
救急医療機関の課題
【二次救急医療機関の課題について】
■救急車受入について
各病院によって、救急車により搬送される救急患者の受け入れる患者数に差がある。
■当直体制について
当直の日に医師が一人で救急を担当している病院が約70%を占め、当直回数は、他の診療科と比較して多い。
■救急科医師の勤務時間(残業時間)について
※出典:厚生労働省データ(平成23年)
厚生労働省のデータで見ると、救急科の勤務時間183.5時間、残業時間25.1時間は、呼吸器外科に次いで2番目に長時間であることがデータから読み取れます。(平成23年6月月間データ)
救命救急科の医師求人募集状況
救命救急科の医師求人募集状況
- 救命救急(救急科)の求人募集施設としては、救命救急センターが多いのも特徴のひとつです。
- 救命救急センターの中でも、2次救急や3次救急の指定病院からの求人募集の需要が高くなっている。
- 救命救急を単独で診療している医療機関はあまり多くありませんが、診療科目別にみると外科系、産婦人科の医師のニーズが増えてきています。
- 各科救急担当医が持ち回りで対応している地方の総合病院からの求人需要が高くなっている。
◎救命救急科医師求人募集(参考例)
救急科医師求人募集例(1)
【科目】救命救急
【地域】埼玉県
【勤務】4日/4.5日勤務
【給与】年収 1,200万円〜2,000万円
【内容】ICU管理、救急対応
【備考】当直免除可
救急科医師求人募集例(2)
【科目】救命救急
【地域】大阪府
【勤務】週5日勤務 常勤
【給与】年収 1,000万円〜1,800万円
【内容】救急対応
【備考】当直・オンコール無し
【推奨】救命救急科の医師求人募集情報が豊富な転職支援サイト
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