研究費〜学術研究助成費(製薬会社別)|医師求人ランキング
前回は製薬会社(49社)から医療機関への支払金額を費用別に金額と割合を当サイト編集部でグラフ&表にまとめました。今回は、製薬会社支払総額上位10社の各費用別支払金額を3回の記事に分けてご紹介します。(各社2012年決算時データより)
製薬会社が医療機関等へ支払った金額(総額)上位10社
まずは、製薬会社の医療機関・医療担当者へ支払った総額の上位10社を見てみましょう。
■製薬会社⇒医療機関への支払総額・上位10社グラフ(単位:億円)
■製薬会社⇒医療機関への支払総額・上位10社(単位:億円)
※出所:週刊ダイヤモンド 2013年10月26日号
※製薬会社各社の支払金額は2012年度の決算における金額
※医療機関、医療担当者含む
※グラフと表は当サイト編集部で作成
医療機関への支払総額で見ると、1位の武田薬品工業が約400億円で全体の約9%、2位の第一三共が366億円で全体の8.2%とこの2社が2012年において突出しているのがデータからわかります。
製薬会社が医療機関等へ支払った研究費・開発費
製薬会社が医療機関に支払った研究費・開発費について製薬会社別上位10社のデータを見てみましょう。
■研究費・開発費
研究開発費には下記の内容が含まれています。
共同研究費/委託研究費/臨床試験費/製造販売後臨床試験費/副作用・感染症症例報告費/製造販売後調査費
■製薬会社⇒医療機関への研究開発費・上位10社グラフ(単位:億円)
■製薬会社⇒医療機関への研究開発費・上位10社(単位:億円)
前回の記事「製薬会社からの支払金額」でも記載しました、研究費・開発費の合計金額は約2,270億円(49社合計)でした。第1位の武田薬品工業が約265億円で全体の11.7%、第2位の第一三共が228億円で全体の約10%を占めており、特にこの2社が研究費・開発費に資金援助していることが数字からも読み取れます。やはり日本のトップクラスの製薬会社にとって研究費・開発費が重要な投資ポイントということが改めてわかります。
製薬会社が医療機関等へ支払った学術研究助成費
製薬会社が医療機関・医師へ支払った学術研究助成費を見てみましょう。
■学術研究助成費
学術研究助成費は下記の内容が含まれています。特に奨学寄付金は、使途自由度が高いので注目される費用です。
- 学術研究の振興や研究助成を目的:奨学寄附金/一般寄附金
- 学会等の会合開催費用の支援:学会寄附金/学会等共催費
■製薬会社⇒医療機関への学術研究助成費・上位10社グラフ(単位:億円)
■製薬会社⇒医療機関への学術研究助成費・上位10社(単位:億円)
学術研究助成費の49社合計金額は、約495億円でした。トップの中外製薬が38.5億円7.8%、2位のMSDが36.6億円で7.3%、3位の第一三共が32.4億円で6.5%とこの上位3社で約21.6%を占めています。
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