臨床研修医の採用状況(地域比較)

2004年(平成16年)4月より導入した新研修医制度により、医局が大きく変化したと言われています。新研修医制度導入後から約10年が経過しましたが、どのように採用数の変化があったでしょう。ここでは、その研修医の採用状況について、「都市部と地方の比較」を厚生労働省のデータをもとにチェックしてみました。

都市部とそれ以外の地域との採用人数の比較

【研修医採用人数】
都市部は下記の6都府県
6都府県(都市部):東京キ、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、福岡県

 

臨床研修採用数地域比較表

 

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■平成25年、平成20年、平成16年、平成15年のデータを抜粋しました。
グラフで見ると、新研修制度導入後の数字の変化がよくわかります。
※グラフは当編集部で、厚生労働省のデータをもとに新たに作成しました。

 

臨床研修医

平成25年(2013年)
6都府県:3,493人(45.5%)
その他の道県:4,181人(54.5%)
合計:7,674人

 

平成20年(2008年)
6都府県:3,689人(47.7%)
その他の道県:4,046人(52.3%)
合計:7,735人

 

平成16年(2004年)※新医師臨床研修制度導入
6都府県:3,526人(47.8%)
その他の道県:3,846人(52.2%)
合計:7,372人

 

平成15年(2003年)
※この年までは6都府県の採用人数がその他の道県を上回っていた。
6都府県:4,193人(51.3%)
その他の道県:3,973人(48.7%)
合計:8,166人

 

参考データ:厚生労働省・臨床研修医の採用実績について

 

※都低地高?!
研修先の病院は都市部からそれ以外の地方都市へ移りつつある。私の受けた印象では、都低地高の採用傾向です。
都市部の6都府県(東京キ、神奈川県、愛知県、京都府、大阪府、福岡県)以外の道県の採用実績の割合は、平成16年度の新医師臨床研修制度導入後、ここ数年広がる傾向にあります。これは私の解釈ですが、研修地域の偏りがなく全国に研修医が広がるということでは良い傾向なのかもしれません。

 

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