医系技官の保険局長就任と診療報酬改定2018

医系技官イメージ

 

 

厚生労働省の人事発表(2016年6月21日発令)で新しい保険局長に、2012年の診療報酬改定で実績のある鈴木康裕氏が就任した。(前職:大臣官房技術総括審議官)

 

厚生労働省保険局の図1
厚生労働省保険局の図2
※出典:厚生労働省HP、上図は当サイト編集部で作成。

 

鈴木氏は2010年に保険局医療課長に就任、2012年度の診療報酬改定の中心人物。今回の厚生労働省人事は、医系技官が重要な保険局長ポストに就任したことで、2018年の診療報酬&介護報酬の同時改正+医療計画、医療費適正化計画の見直し改革に医療関係者の注目が集まる。

 

さらに2012年の診療報酬改定時に一緒に取り組んだメンバーとも再び取り組むことになるので期待が高まる。

◎2012年の診療報酬改定時の役職ポスト
鈴木課長(保険局医療課長)−迫井氏(医療課企画官)

 

◎2016年今回の人事での役職ポスト
鈴木局長(保険局)−迫井課長(医療課長)

 

これまでの厚生労働省キャリアパターンでは、保険局長のポストは事務次官就任前に事務系官僚がつくのが一般的のようだ。

 

◎厚生労働省 保険局長:鈴木康裕氏プロフィール
(前職:大臣官房技術総括審議官)
慶應義塾大学医学部出身の医系技官。防衛省衛生監、2014年厚労省技術総括審議官。

 

WHO(世界保健機関)社会変革・精神保健部門局長⇒医療技術・医薬品部門(予防接種・ワクチン・生物製剤担当)局長

 

感染症〜グローバルヘルス、医療政策に強い。2016年5月に開催された伊勢志摩サミットでは、薬剤耐性(AMR)問題などに取り組んだ。

 

 

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厚生労働省の医系技官

厚生労働省の医系技官について概要をまとめました。
医系技官は医師免許を持つが、診察は行わない。医学の知識を持った行政官。
待遇は、国家公務員採用T種試験合格者と同等のキャリア扱いになる。
医療関係者や研究者などと打合せをし、国の政策、予算、予算等を立案するのが仕事。メディア等でよく報じられる診療報酬改定の事務局を厚生労働省の保険局の医療課で担当するのも重要な仕事の一つ。

 

医系技官は臨床医の研修終了後や医師として医療現場で診療経験をした後に厚生労働省に入省。
(入省後4年目まで)主任・係長⇒補佐・専門官⇒室長・企画官(約15年目) ※うまく行って(^^);
他の省庁や地方自治体への出向があったり、各国の大使館やWHO(世界保健機構)等海外勤務もある。

 

◎医系技官の昇進・出世パターン

臨床研修の終了後に入省

主査・係長

補佐・専門官級

室長・企画官

課長級

部長・局長級

(省庁以外にその他に大学教授、関係機関のポストを選択する人もいる。)

 

※医系技官(医科)の採用試験の最新情報および詳細については厚生労働省HP(医系技官採用情報)にてご確認ください。

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