臨床研修医の採用状況(大学病院)

2004年(平成16年)4月より導入した新研修医制度により、医局が大きく変化したと言われています。研修医の臨床研修先病院がこれまでの医局の指示ではなく、研修医自身が選択できるようになって約10年が経過しましたが、どのように変化があったでしょう。ここでは、その研修医の採用先病院について、「大学病院と臨床研修病院の比較」を厚生労働省のデータをもとにチェックしてみました。

大学病院と臨床研修病院の採用人数の比較

臨床研修採用数比較表
※グラフは当編集部で、厚生労働省のデータをもとに新たに作成しました。

 

臨床研修医

平成25年(2013年)
臨床研修病院:4,383人(57.1%)
大学病院:3,291人(42.9%)
合計:7,674人

 

平成20年(2008年)
臨床研修病院:4,144人(53.6%)
大学病院:3,591人(46.4%)
合計:7,735人

 

平成16年(2004年)※新医師臨床研修制度導入
臨床研修病院:3,262人(44.2%)
大学病院:4,110人(55.8%)
合計:7,372人

 

平成15年(2003年)※医局主体の時期
臨床研修病院:2,243人(27.5%)
大学病院:5,923人(72.5%)
合計:8,166人

 

参考データ:厚生労働省・臨床研修医の採用実績について

 

※大学病院<臨床研修病院
グラフを見てお分かりのように、平成16年(2004年)新医師臨床研修制度導入の年以後(平成17年・2005年)大学病院の研修医採用人数が臨床研修病院の人数を下回った。つまり医局離れが数字に表れるようになってきているとも言えよう。

 

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