医師転職の武器になる専門医資格の状況(新専門医制度開始)

新専門医制度スタートその状況

 

 

2004年新研修医制度になってから医局に所属しない医師が増える傾向にあると言われる。その特徴は、医局員とは違い、学位取得(博士号)より専門医の資格を取得することに重点をおいているとされる。

 

理由として博士号は転職・就職であまり重要視されていないからだ。また、臨床の現場では意味が無いと考える医師もいるようだ。

 

専門医の資格を取得するには、症例数・経験を多く積む必要がある。そのために転職する際に、症例数豊富な病院・医療機関を選択する傾向にある。

 

専門医の資格を取得する年齢は30歳ぐらいからが一般的で、資格を取得して転職を考える医師も増えているようだ。

 

2018年4月新専門医制度が開始してどのような変化があったのだろう。そこで今回当サイトでは、日本専門医機構のデータ等を参照し、初期研修医人数と専攻医採用人数の増減数と増減率を都道府県別に比較し、大都市と地方の医師数がどのような状況になっているのかをチェックしてみました。

専攻医採用数と初期研修医数の比較

 

※(初期研修人数)−(専攻医採用人数)=増減数
※増減数の多い順にソートしました。

 

専攻医採用数と初期研修医数の比較

 

順位 都道府県 初期研修人数 専攻医採用人数 増減数 増減率
1 東京 1,350 1,825 475 135.2%
2 福岡 380 451 71 118.7%
3 京都 230 283 53 123.0%
4 大阪 602 650 48 108.0%
5 宮城 114 158 44 138.6%
6 岡山 176 215 39 122.2%
7 石川 93 110 17 118.3%
8 長崎 73 83 10 113.7%
9 徳島 52 60 8 115.4%
10 新潟 95 100 5 105.3%
10 鳥取 40 45 5 112.5%
12 愛知 446 449 3 100.7%
13 群馬 78 79 1 101.3%
13 熊本 101 102 1 101.0%
15 鹿児島 94 94 0 100.0%
16 滋賀 91 89 -2 97.8%
17 岩手 66 62 -4 93.9%
18 愛媛 91 86 -5 94.5%
19 佐賀 64 58 -6 90.6%
20 大分 71 64 -7 90.1%
20 宮崎 44 37 -7 84.1%
22 栃木 128 120 -8 93.8%
22 奈良 112 104 -8 92.9%
24 高知 59 50 -9 84.7%
25 福島 95 85 -10 89.5%
25 福井 49 39 -10 79.6%
27 香川 61 48 -13 78.7%
28 島根 52 37 -15 71.2%
29 山梨 53 37 -16 69.8%
30 長野 129 112 -17 86.8%
31 富山 72 54 -18 75.0%
31 三重 120 102 -18 85.0%
31 和歌山 90 72 -18 80.0%
34 山形 74 55 -19 74.3%
35 岐阜 117 97 -20 82.9%
36 青森 82 61 -21 74.4%
36 広島 169 148 -21 87.6%
38 山口 68 46 -22 67.6%
39 秋田 84 60 -24 71.4%
39 兵庫 366 342 -24 93.4%
41 茨城 155 129 -26 83.2%
42 沖縄 148 107 -41 72.3%
43 北海道 338 296 -42 87.6%
44 埼玉 286 228 -58 79.7%
45 千葉 338 268 -70 79.3%
46 神奈川 569 497 -72 87.3%
47 静岡 194 115 -79 59.3%
合計 8,359 8,409 50 100.6%

※出典:日本専門医機構 初期研修プログラム(または住所地)からみた採用状況(2018年3月15日)
※グラフと表は当サイト編集部で作成

専攻医採用人数が初期研修人数を上回った都道府県を見ると、大学病院の中でも特に以前から力のあるところに医師が集まる傾向にあると指摘も出ている。実際に東京都は475人増加と集中している。2004年に開始した新研修医制度によって弱体化した医局をこの新専門医制度で復活させようとも思えるという意見もあるようだ。

 

専門医研修病院イメージ

専門医関連の補足

 

専門医とは

専門医制度新整備指針において、それぞれの専門領域で、その領域の専門研修を受け、患者さんから信頼される標準的な医療を提供できる医師と定義されている。

 

 

専門医の認定方法が変わった

各学会によってバラツキのあった専門医資格の認定基準が統一されることになった。

 

(旧)各学会が専門医を認定
        ▼
(新)日本専門医機構が認定

 

 

資格取得の流れ

 

医師国家試験合格(医師免許取得)
   ▼
初期臨床研修(2年)
   ▼
新専門医制度(2018年4月より)
※以前の後期臨床研修が変更。後期研修医⇒専攻医

 

専門医資格取得までの流れ

(1)専攻医になるための登録・応募
    ▼
(2)医療機関、病院・プログラムごとに試験・面接
    ▼
(3)専攻医希望者へ採否の通知
    ▼
(4)医療機関・病院の研修プログラムに沿って3年以上研修
    ▼
(5)基本領域の専門医認定取得
    ▼
(6)サブスペシャルティ領域の専門医認定取得

 

※出典:日本専門医機構HP

 

 

 

【おすすめ関連記事】

 

>>専門医を取得する転職

 

>>医師転職豆知識

 

>>医師の給料・年収特集

 

>>診療科目別・医師求人特集