気になる医師の転科前と転科後の年収比較
医師が他の診療科に転科・転職した時の気になる年収・給料や転科の年齢について、■女性医師の場合と■男性医師の場合と各年齢層別に分けて転科前の年収と転科後の年収について比較してみました。
「医師の転科・転職について」のページでも書きましたが、一般的に転科の場合、これまでの診療科でのキャリアに頼らず、ゼロからスタートするくらいの心構えが必要の場合も科目によってはあるようです。また、転職先の医療施設や診療科にもよりますが、転科後に専門医の資格取得までは、これまでの年収・給料よりダウンする場合もあったり、逆に条件交渉が上手くいってアップする例も多数あります。下記の医師の転科の例をまずはご覧ください。
女性医師の転科前と転科後の年収(年齢層別)
まず、女性医師の転科前の年収と転科後の年収を20歳代〜30歳代〜40歳代の年齢層に分けてまとめてみました。
下記のデータを見ると、年収については、現状維持〜転科後にアップしている例が多いようです。
■女性医師 20歳代
外科(600万円)⇒美容形成外科(1200万円)
■女性医師 30歳代
内科(1200万円)⇒美容皮膚科(1400万円)
■女性医師 30歳代
皮膚科(600万円)⇒精神科(700万円)
■女性医師 30歳代
形成外科(1500万円)⇒在宅診療(1600万円)
■女性医師 30歳代
麻酔科(1000万円)⇒精神科(1000万円)
■女性医師 40歳代
皮膚科(800万円)⇒精神科(1000万円)
■女性医師 40歳代
産業医(1200万円)⇒精神科(1400万円)
男性医師の転科前と転科後の年収(年齢層別)
次に、男性医師の転科前の年収と転科後の年収を【20歳代〜30歳代】、【40歳代】、【50歳代〜】に分けてまとめてみました。
【20歳代〜30歳代】
■男性医師 20歳代後半
麻酔科(1500万円)⇒精神科(1400万円)
■男性医師 30歳代
精神科(1450万円)⇒産業医(1200万円)
■男性医師 30歳代後半
外科(1600万円)⇒在宅診療(1600万円)
■男性医師 30歳代後半
呼吸器外科(1500万円)⇒内科(1800万円)
■男性医師 30歳代
外科(800万円)⇒麻酔科(1000万円)
■男性医師 30歳代
消化器科(1000万円)⇒精神科・内科(1200万円)
【40歳代】
■男性医師 40歳代
脳神経外科(1200万円)⇒リハビリテーション科(1700万円)
■男性医師 40歳代
内科(1400万円)⇒精神科(1300万円)
■男性医師 40歳代
救命救急(2400万円)⇒在宅診療(2400万円)
■男性医師 40歳代
整形外科(1800万円)⇒精神科(1800万円)
■男性医師 40歳代
心臓血管外科(1200万円)⇒循環器科(1600万円)
■男性医師 40歳代
皮膚科(1500万円)⇒精神科(1300万円)
■男性医師 40歳代後半
外科(1900万円)⇒在宅診療(1800万円)
【50歳代〜】
■男性医師 50歳代
内科・リハビリテーション科(800万円)⇒精神科(1200万円)
■男性医師 50歳代
内科(1500万円)⇒在宅診療(2000万円)
■男性医師 50歳代
脳神経外科・救命救急(1800万円)⇒神経内科(1800万円)
■男性医師 60歳代
内科・消化器科(2000万円)⇒老人内科(1550万円)
※転職サイトの転科・転職成功例を当サイト編集部で調べて一部ご紹介させていただきました。医師の年収が転科後にアップしている例が多いのは、プロの転職コンサルタントが給料・年収の条件交渉を事前に代行している点も影響していると考えられます。また、転科後に年収が下がっても、働きがいや目的、ご自身の人生設計や要望を優先して満足のいく転科・転職を選択されたのが上記の例です。
医師の転科・転職のポイント
医師の転科・転職のポイントをまとめてみました。
年収・給料や勤務条件などの交渉については経験豊富なプロの転職コンサルタントが全て代行してくれるので、年収についても現状維持〜アップする場合も多いようです。※年収の増減についてはケースバイケースで異なります。
■転科についての受け入れ実績
■医療機関の経営方針や経営者の考え方や理念
■転科や初めての医師の研修・指導体制
■転化先の診療科で知識や技術を習得できるか
■職場の雰囲気・スタッフの状況
■今回の医師求人募集に至る背景(裏事情)