国のがん対策・がん対策基本法

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日本では実に3人に1人が、がん(癌)で亡くなっています。ここでは、その国民の生命・健康に大きく関わるがんの政府の対策(がん対策基本法・がん対策予算 等)についてスポットを当ててみました。

 

 

死因別死亡数 平成28年(2016)
がん(悪性新生物)は、死亡数の約28.9%を占める。
■全死亡数:1,296,000 人
(1)悪性新生物:374,000人(28.9%)
(2)心疾患:193,000人(14.9%)
(3)肺炎:114,000人(8.8%)
(4)脳血管疾患:107,000人(8.3%)
※平成28年推計数
※出典:厚生労働省 人口動態統計の年間推計

 

 

 

 

 

国のがん対策の流れ

  • 1962年: 国立がんセンター設立
  • 1984年:「対がん10か年総合戦略」策定
  • 1994年:「がん克服新10か年戦略」策定
  • 2004年:「第3次対がん10か年総合戦略」策定
  • 2006年:「がん対策基本法(法律第98号)」6月成立
  • 2007年:「がん対策基本法(法律第98号)」4月1日施行
  • 2007年:「がん対策推進基本計画」6月策定

出典:厚生労働省

 

がん対策を総合的かつ計画的に推進するため、2006年(平成18年)に「がん対策基本法 (以下「基本法」という )が成立し、2007年(平成19年4月)に施行。

 

2007年(平成19年)6月には、基本法に基づき、がん対策の基本的方向について定めるとともに、都道府県がん対策推進計画の基本となる「がん対策推進基本計画が閣議決定。

 

「がん対策推進基本計画 」は、2012年度〜2016年度までの5年程度の期間を目安として定める。

 

「がん患者を含む国民が、がんを知り、がんと向き合い、がんに負けることのない社会」を目指す。

 

がん治療に関しては、病院とクリニックの連携、地域連携が注目されている。

 

地域連携クリニカルパスは、平均在院日数の短縮にも影響しており、今後期待されている。(例)複数の医療機関で治療計画を共有。

 

※クリニカルパス(略名:パス)
治療や検査の標準的な経過を説明するため、入院中の予定をスケジュール表のようにまとめた入院診療計画書のこと。

 

国のがん対策予算案イメージ

国のがん対策予算案

国のがん対策予算案(平成26年度)は、下記のように約230億円でした。平成26年度と平成25年度をグラフと表にしたので比較してご覧ください。

国のがん対策予算案(平成26・25年度)

(単位:億円)
国のがん対策予算グラフ

(単位:億円)

がん対策内容

平成26年度

平成25年度

A.放射線療法、化学療法、手術療法の更なる充実とこれらを専門的に行う医療従事者の育成

22

20

B.がんと診断された時からの緩和ケアの推進

5.8

4.4

C.がん登録の推進とがん医療に関する相談支援及び情報提供体制の整備

24

17

D. がん予防・早期発見の推進

33

92

E.がんに関する研究の推進

138

96

F.がん患者の治療と職業生活の両立

3.1

2.6

G.小児へのがん対策の推進

3.8

3.8

合計

229.7

235.8

※出典:厚生労働省

 

「がんを防ぐための新12か条」

 

国立がん研究センター「がんを防ぐための新12か条」

  1. タバコは吸わない
  2. 他人のタバコの煙をできるだけ避ける
  3. お酒はほどほどに
  4. バランスのとれた食生活を
  5. 塩辛い食品は控えめに
  6. 野菜や果物は不足にならないように
  7. 適度に運動
  8. 適切な体重維持
  9. ウイルスや細菌の感染予防と治療
  10. 定期的ながん検診を
  11. 身体の異常に気がついたら、すぐに受診を
  12. 正しいがん情報でがんを知ることから

出典:がん研究振興財団

上記の新12か条は日本人を対象とした疫学調査や、研究方法で明らかとされている証拠をベースにわかりやすくまとめられたものです。(筆者も健康な人生を送るために参考にさせていただきます。)

 

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