門内薬局の一部規制緩和|薬局・薬剤師特集

厚生労働省は、2016年10月より病院と薬局を同じ建物や敷地内に併設することを認めていない医薬分業規制を一部緩和しました。その門内薬局の内容およびメリット&デメリットはどうなのかをチェックしてみました。

 

門内薬局のTOPイメージ

門内薬局の規制緩和内容(図)

医薬分業、門前薬局からかかりつけ薬局・薬剤師を推進する政府・厚生労働省は、病院で処方箋を受け取り、薬をもらうのにフェンスや公道を通って薬局まで行くのは、高齢者や体の不自由な人にとって大変不便ということから、限定的に医療機関敷地内に門内薬局併設を許可した。まずは、今回の規制緩和の内容を厚生労働省の説明図で見てみましょう。

 

(1)フェンスを設置しなくても指定が認められる2パターン(A)(B)
(2016年10月1日以降下記のAとBはOK)

門内薬局OKの例イメージ

図の説明

 

 

 

(A)◯

門内薬局が許可された内容(図1)

 

(B)◯

門内薬局が許可された内容(図2)

 

 

(2)地方社会保険医療協議会に相談&個別に判断する2パターン(C)(D)
(平成28年10月1日以降は相談後に個別判断)

 

個別判断のイメージ

(C)要相談

(C)の図面

 

(D)要相談

(D)の図面

 

 

(3)引き続き指定が認められない3パターン(E)(F)(G)

 

今回も認められなかった例のイメージ

(E)×

(E)の図面

 

(F)×

(F)の図面

 

(G)×

(G)の図面

 

※出典:厚生労働省保険局医療課 2016年データ

 

門内薬局のメリットとデメリット

一部規制緩和された門内薬局のメリットとデメリットについて、患者側と医療機関に分けてまとめてみました。

 

OKドクター

■門内薬局のメリット
医療機関側
・病院の医師、薬剤師が患者の薬を管理できる。
・薬の副作用、薬物療法の効果等が把握できる。
・薬局が支払う場所の賃貸料が入る。

 

 

患者側
・診察と薬局が近いと移動の手間がかからないので便利。
・歩行困難な患者、車椅子の患者や高齢者、重病の患者は病院に近いほうが安全かつ安心で便利。
・薬局の調剤技術料等の手数料がかからないので費用が少なくなる。

 

NOドクター

■門内薬局のデメリット
医療機関側
・調剤の在庫管理や場所確保が必要。
・薬剤師を雇う為の人件費が必要。
・薬の説明、レセプト等の会計業務が増える。
・診療報酬が低くなるので利益が低い。

 

 

患者側
・薬を貰うまで同じ病院内で待つ必要がある。(院内感染の心配)
・ジェネリック医薬品をお願いする時の抵抗感。

 

医療機関イメージ

 

門内薬局を既に設置している医療機関(抜粋)

 

  • 滋賀医科大学医学部附属病院(滋賀)
  • 千葉大学医学部附属病院(千葉)
  • 新潟大学医歯学総合病院(新潟)
  • 益田赤十字病院(島根)
  • 秋田県立脳血管研究センター(秋田)