総合診療科の医師求人情報

2017年の新専門医制度の総合診療専門医の創設と合わせて、注目される総合診療科についての医師求人情報をまとめました。総合診療科はまだ新しい診療科で、全国的に見て総合診療科がある医療機関の数は、まだ少ないですが人気のある科目です。

 

 

総合診療科の患者さん
総合診療科は、患者さんがどの診療科を受診すればよいかわからない場合、診察して、適任の科目へ紹介する役目を持っています。

診察室看板

  • 診断がついていない患者さん
  • 他の病院で診断がつかない
  • 他の診療科で診断がつかない
  • 急性で軽い症状(かぜや腹痛 等)
  • 健診の結果(異常あり)⇒どの診療科へ行けがよいのかわからない

 

日本における総合診療科については、1978年に佐賀医科大学(現:佐賀大学医学部)に創設された総合診療部が最初だという説があります。例えば、2007年度に埼玉医科大学も総合診療内科をオープンしました。

新専門医制度と共に注目度がアップ!

厚生労働省は、診療科の再編成ということで、新しい専門医制度を2017年(平成29年)からスタートし、2020年度(平成32年)から新制度専門医が誕生する予定で進行しています。その新しい専門医制度の中に、総合診療専門医が創設される予定です。

 

そのため、医師からの総合診療科、および総合診療医への関心も高まる傾向にあり、医師の転科、転職希望者も増えつつあります。将来的に総合診療専門の病院もできる可能性もあると期待されています。
現状、総合内科や総合診療外来として募集しているケースもあるようです。

【筆者の体験談】原因がわからず診療科をたらい回し

私は総合診療科・総合診療専門医に賛成です。その理由を実際の体験談をもとに少し書きます。

 

数年前、息子が夜中に「お腹が痛い」と言い出して唸り出しました。最初は普通の下痢か胃痛かと思っていたのですが、あまりにも長時間、痛がるので、いろいろ話を聴いてみると、どうやら走っていて転んだ時に道路のガードレールにぶつかったとのことでした。

 

緊急病院へ2ヶ所行っても原因がわかリませんでした。その後、総合病院に行き、小児科・内科で検査しましたが、原因がわからず、内科で紹介された消化器科で診察していただいたところ、担当の先生が触診ですぐ異常に気付きました。

 

悩むドクターイラスト

 

その後、カテーテル検査で脾臓が損傷して出血していることがわかり、即入院となりました。約1週間ほどで退院でき、おかげさまで元気になりましたが、最初は、どの診療科へ行っても痛みの原因がわからず、数日間もがき苦しむ子供を見ていて、本当に困惑しました。

 

どの診療科を受診すれば良いのかを判断できる医師が窓口だと対応も早かったのではないかと思います。だから、総合診療科がもっと増えることを願います。救急医療や感染症など、どの臓器が特定するのが困難な対応、頭痛、発熱、咳、腹痛、痰 等で異常があり、どの診療科か迷った時は総合診療科があるとほんと安心だと思います。

 

今後、高齢化が進行する日本において、私のように、どの診療科へ行けばいいのか、症状から悩まれる患者さんも多いのではないかと思います。診療科が専門化するのもいいのですが、幅広い対応ができる総合診療科は今後、ますます重要なポジションになるのではないかと思います。

 

ドクターOKイラスト